こんにちは、Niicanです。
小学生のころは、無類のジャンプファンでした。
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ジャンプ大好きだった
発売日は、小学校に行く前に買って、読んでから学校に行ってました。
一番のお気に入りはドラゴンボール。毎週、戦いの行方に目が離せませんでした。その結果を朝学校で友だちと話して、「すごかったよねー」と盛り上がっていました。
今思えば、多感な時期、物事のものさしを決める時期にあれだけを毎週読んでいれば、親よりも影響力って大きいですよね。
共通する考え方
これらの漫画に根底から流れる価値観は、「友情」「正義」「自己犠牲」ですね。
仲間は絶対助ける、命に変えても。
戦えばみんな最後にはわかってくれる、仲間になってくれる。
そのなかでも、段階があります。
まずは、「ドラゴンボール」を読んでいて、だんだん「かめはめ波」はだれも出せないことに気づきます。そこはまだいい。
次に、少しずつ現実的な作品に惹かれていくのです。
僕の場合は、「魁!男塾」でした。
手のつけられない不良集団が、男塾という私塾に集い、いつの間にか戦いに明け暮れていきます。彼らは、かめはめ波は使いません。いつの間にかそれに近いのを放つようになる強者もいますが、、、ただし、これは小学生の僕にはセーフでした。彼らの男気。僕は、この制服姿で、命を顧みず友(強敵と書いて「とも」とも呼びますね)のために、戦う姿に夢中でした。もう、かれこれ10回以上読みましたね。すべての奥義が言えました。

これは、小学生的には、ほぼ現実。
大事なのは「友情」です。友達を裏切ってはいけない、何があっても助ける。仲間、チームが絶対。
1号生、2号生、3号生と上下の争いの中で、上下関係についても暗に描写されます。
間違っても、そこから離脱するなどということは考えられません。第一、書いてない。むしろ、死んでも復活して戻ってきます。いや、溶岩の中に落ちたやん!!
今になって思いますが、これは日本の教育を美化している、同調圧力にも通ずる価値観ですよね。
良くも悪くも、この考え方に洗脳された僕は、友達の受けもそこそこ良く(裏切らない)、親が喜ぶような進路をとって来ました。
今になって、振り返ってみる
ただ、そこから数十年。今思いますが、本当に自分はやりたいことを見つけて働き盛りの時期を生きてきたのかと。もちろん今の仕事にやりがいはあります。でも、仕事の集まりや些細な決まりなど、辛くても守ることがカッコいいと思っていた。黙って従うことが格好いいと思っていました。本当でしょうか。
自分は、他罰的に考えたくありません。それもこれも、すべて自分の選択だったからです。ジャンプは、自分で読みたくて読んでいた。むしろ、親は顔をしかめていたはずです。その中で、そのような価値観に縛られたのは自分です。友達も多く、ますますそういう考えが強くなった。ジャンプだって、今読んでも面白いです。問題なのは、それをどう解釈して、批判的に読めるか。

この考えに風穴を開けてくれたのはサウザーさん、あだち先生です。努力、友情、それが一番かと。もちろん大事ですが、時と場合によりますよね。これはきっと、そういうことを考える環境に今なってきた、ということなのでしょう。これを運命という人もいるでしょう。
子供の時に読むと、どうしても視野が狭くなって、その考えにどっぷりつかってしまうことが危険、っていうことなんですね。
とにかく、今たどり着いたこの新しい価値観で、もう一度自分の生き方を見直していきたいと思う今日この頃です。